iPadの手書きノートアプリといえば「GoodNotes(グッドノート)」というほど定番中の定番。App Storeでは常時1位になっている、そんなGoodNotesがメジャーアップデートし「GoodNotes 5」になりました。
今回はGoodNotes 5の使い方などを紹介したいと思います。
前GoodNotes 4 ユーザーに特典

前バージョンのGoodNotes 4ユーザーは無料のアップデートが可能です。下記のリンクのバンドルからですと無料になります(セール価格で購入の場合は差額分でアップデート)ので、是非ともこちらから。
通常メジャーアップデートで新しいアプリになった場合、再度購入しなければならないケースが多い中、こういった既存ユーザーへの救済処置があるの嬉しい。
「GoodNotes 5アップグレードバンドル」をApp Storeで

さらにGoodNotes 4からのデータを引き継ぎ可能です。GoodNotes 4をインストールした状態でGoodNotes 5を開くと、上記のようにダイアログから簡単に引き継ぎできます。
モダンなデザインに

左: GoodNotes 4、右: GoodNotes 5

左: GoodNotes 4、右: GoodNotes 5
野暮ったかったデザインから、GoodNotes 5では使われているアイコンからリスト表示など全てに渡りモダンなデザインへ変更されました。
また、ノートの新規作成では選びにくかった表紙や背景紙も見やすくなり、ノート編集画面ではメニューとツールが別れ操作性も向上。
前バージョンのGoodNotes 4の評判が良いのは知っていましたが、見た目で敬遠していました。けど、このGoodNotes 5のデザインは使いたくなりますね。
GoodNotes 5の使い方など
GoodNotes 5の使い方やインターフェースの紹介します。
編集系ツール

ペンツール

- 万年筆
- ボールペン
- 筆
ペンツールはシンプルに3種類から。それぞれ名前の通りのペンの書き心地で、万年筆は筆圧による強弱の幅が少し、ボールペンは筆圧がかからずフラット、筆は筆圧による強弱が大きい特性になっています。
線幅やカラーを各3つまで登録できます。それぞれ選択後、再度タップするとカスタマイズが可能になります。
個人的な体感は書き心地・追従性は純正メモ > NoteAlways > GoodNotes 5 = Noteshelf 2の順。といっても微々たる差で十分になめらかで追従性も申し分ないです。
蛍光ペン

ほかのノートアプリにもよくある蛍光ペン。「直線で描く」をオンにすると、補正がかかり引いたマーカーが直線になります。
また、蛍光ペンは通常のペン(万年筆・ボールペン・筆)上に引くと自動で一番下に描かれるのでマーカーを引いたところも見やすい。
消しゴム

これまで色々なノートアプリを使ってきましたが、特にGoodNotesの消しゴムは使い勝手が優れています。
通常はなぞった部分のみを消しますが、「ストローク全体を消去」をオンにすると線を瞬時にごそっと消せます。

さらに、「蛍光ペンのみ消去」でペンツールと蛍光ペンツールで書いた線を自動判別してマーカーのみ消すことも可能。
シェイプ

直線、多角形、円などを書くと自動で補正してくれるツール。
Noteshelf 2のシェイプツールと比べると補正のかかりが微妙で、斜めになった四角は斜めになったりしてしまいます。
なげなわ

書いたものや読み込んだ画像を選択するツール。
メディア

カメラやカメラロールから写真を読み込めます。
後述しますが、ドラッグ&ドロップで写真を読み込むことも可能。どちらかというと読み込みボタンから読み込むより、ドラッグ&ドロップのが使いやすい。
テキスト

手書きだけでなくテキストにも対応。
書式の設定は少なく、ボールドとイタリックのみ。
テキストのサイズ変更は、投げなわツールで選択後「サイズを変更」から。テキスト入力をバリバリやる人には使いづらいところ。
ユーザービリティ
ドラッグ&ドロップ対応 / インポート・エクスポート

iPadアプリでもう必須の機能のドラッグ&ドロップですが、もちろんGoodNotes 5は対応しています。PDFを直感的に取り込めます。

ノートのドラッグ&ドロップによるエクスポートは全てPDFになります。
画像形式でエクスポートしたい場合は、共有メニューから書き出し時「イメージ」を選択。ZIPに圧縮されてエクスポートされるので、Documentsなどファイラーアプリへ出力したほうが良いかと思います。
ノート管理・ページ管理

GoodNotes 5ではフォルダを作成し、カテゴリごとなどにノートを分類したりとユーザーの好みに管理が可能です。
またノート内のページもサムネイルやアウトラインにより、ノート全体を見やすく俯瞰することができます。


ページ単位でコピー・書き出し・削除したい場合は、左上のサムネイルビューを開き、操作したいページを選択して操作します。

他にはない使いやすい点として、ページ送りを縦か横に両方に変更可能なところ。個人的に横よりも縦に続く方がシームレスにページ送りができるので好み。
縦に続くレイアウトは珍しく大体がリアルなノートと同じように横に続きます。GoodNotes 5以外にも縦に続くのがNotabilityというノートアプリ。こちらは無限にシームレスに続いているので、ガシガシ書き殴るようにメモするときに便利です。
テンプレートが豊富
ノートの表紙やページ(背景)のテンプレートが非常に豊富です。
- GoodNotes Standard
- A7
- A6
- A5
- A4
- A3
- レター
- タブロイド

用紙サイズによって、それぞれ表紙や用紙(背景)のテンプレートのラインナップに変わります。


A4表紙 ソリッド

A4表紙 ポップ

A4表紙 ブラウン

A4表紙 パターン


上記のテンプレートはA4サイズのもの。
ほかのノートアプリではみないようなギタースコアのテンプレートなども用意されていて、さまざまな用途に使えそう。
小さな箇所にも書き込める / ズームウィンドウ

その名通り枠の部分を拡大して、細かな場所に書き込むのに便利なズームウィンドウ。
ズームウィンドウ内をある程度書き進めていくと、自動で枠が右へシフトするので手を休めることなくドンドン書き進められます。
手書き文字も検索できる

OCRによってPDFなどの書類のテキストだけでなく、手書き文字も検索が可能です。「あのメモどこに書いたっけ?」となっても、とりあえず検索すればなんとかなりそうです。
デフォルトでは認識言語が英語になっているので、設定から日本語に変更しておくことをオススメします。
GoodNotes内を縦断して検索可能なので、もしノートが大量に増えても検索で一発。
オススメの設定
GoodNotes5のすべてのユーザーにオススメしたい設定です。
ステータスバーを非表示

「設定」->「書類編集」からステーターバーをオフに。iPadの時計やWi-fi、バッテリーなどを表示するステータスバーを非表示できるので、その分ノートが大きく表示できます。
小さな範囲ですが、意外と非表示になるとノートが大きくなるのでオススメ。
Apple Pencil使用時に指は1本操作にする

「設定」->「スタイラス&パームリジェクション」から1本指でパンをオン。デフォルトではページ間を移動するには2本指ですが、1本指でできるように変更。結構2本指だと操作しづらいのでオススメ。
定期的なバックアップを

iPadの破損やデータが壊れてしまった!という時に備えて、定期的なバックアップをしておくことをオススメします。
Goodnotes 5のデータをバックアップは比較的にすんなり行えますが、実際にデータを復元する時に迷うことがありましたので別途記事にまとめてみました。
▶︎ GoodNotes 5のノートをバックアップ / 復元する方法
まとめ

これまで人気だったGoodNotesが、さらにモダンなデザインになり、フォルダ機能の使いなど使いやすさも向上しました。
既存のユーザーへの無料・差額でのアップデート対応などの配慮もとても好印象です。さらにリリース後も短い期間でアップデートが数回もあり、今後もより良くなりそうです。
有料アプリですが、手書きノートアプリとして間違いないのでオススメです。
GoodNotesと双璧をなすNoteshelf 2

GoodNotesと同じく人気の「Noteshelf 2」。機能性やカスタマイズ性など非常に優れていて欠点が見当たらない優秀なノートアプリです。
【iPad】優秀なノートアプリ Noteshelf 2の紹介と使い方【オススメ】 | ENHANCE
手書きノートアプリの比較

iPadの手書きノートの比較をしてみました。GoodNotes 5やNoteshelf 2といった人気アプリはもちろん、個人的にオススメのNote Alwaysも含めています。
詳細はこちらからどうぞ。
【オススメ】iPadの人気の手書きノートアプリの比較【2019】